ガソリン価格高騰のニュースを耳にするたびに、少しでも安く給油したいと考える方は多いでしょう。しかし、「2円安いガソリンスタンドまで行くのは本当に得なの?」と疑問に感じていませんか?
本記事では、軽自動車の代表格であるダイハツ・タントを例に、ガソリン価格2円の差を追い求めて給油しに行くことが、本当にメリットがあるのかを徹底的にシミュレーションします。
ガソリン2円差の結論:往復する価値はほとんどない
最初に結論からお伝えします。
ガソリン価格がたった2円安いだけでは、往復のガソリン代と時間を考慮すると、ほとんどメリットはありません。
むしろ、あなたの貴重な時間と労力を考えると、損をする可能性が高いです。
以下で、その理由を具体的な計算で詳しく解説します。
タントで検証!2円の差はたった〇〇円の節約
1. タントの燃費をチェック
まずは、今回の計算の基礎となるタントの燃費を確認しましょう。
- カタログ燃費(WLTCモード): 約19.0km/L
- 実燃費の仮定: 街乗りではカタログ燃費を下回ることが多いため、今回は実燃費を15km/Lと仮定します。
2. 満タン給油での節約額はわずか72円
次に、ガソリンを満タン(36L)給油すると仮定して、価格差2円による節約額を計算します。
- 計算式: 36L(タンク容量) × 2円(価格差) = 72円
満タンにしても、たった72円しか節約できません。このわずかな金額のために、あなたはわざわざ遠くまで移動する必要があるのです。
3. 往復にかかるコストを計算してみよう
では、その72円の節約のために、どれだけのコストがかかるのでしょうか?
【例】少し離れたガソリンスタンドまで往復2kmの場合
- 往復のガソリン消費量: 2km ÷ 15km/L = 0.133L
- ガソリン代: 0.133L × 170円/L(※) = 約23円
- ※ガソリン価格を170円/Lと仮定
この時点で、節約できる72円のうち、往復するだけで約23円のガソリン代を消費してしまいます。
最終損益はたった49円?
満タン給油で節約できる72円から、往復にかかるガソリン代23円を差し引くと、実際に手元に残る金額はたったの49円です。
- 72円(節約額) – 23円(往復のガソリン代) = 49円
さらに、往復の移動には約4分程度の時間がかかります。この4分間を時給に換算すると、49円のメリットはほぼ消滅すると言えるでしょう。
【プロが教える】本当に賢いガソリン節約術
ガソリン価格2円の差に振り回されるよりも、もっと効率的で効果的な節約方法があります。
1. ガソリン価格比較アプリを賢く使う
「gogo.gs」のようなガソリン価格比較アプリを活用しましょう。これらのアプリを使えば、周辺のガソリンスタンドの価格をリアルタイムで確認できます。
- 活用ポイント: 比較すべきは5円以上の価格差がある場合や、他の用事のついでに立ち寄れる場所にあるスタンドです。
2. 会員特典やクレジットカードの割引を狙う
多くのガソリンスタンドは、会員登録や特定のクレジットカード、独自のアプリ決済で割引を提供しています。
- 代表的な例: ENEOSカード、apollostation cardなど。
- メリット: 日々の給油で確実に割引を受けられるため、手間なく節約できます。
3. 燃費の良い運転を心がける
運転方法を少し変えるだけでも、燃費は大きく改善します。
- 「ふんわりアクセル」: 発進時にゆっくりとアクセルを踏み込むことで、無駄な燃料消費を抑えます。
- 急ブレーキを避ける: 早めのブレーキを心がけることで、加速のためのエネルギーを節約できます。
- 不要な荷物は降ろす: 車体が軽くなると、それだけで燃費は向上します。
賢くガソリンを節約するなら「手間なくお得」な方法を選ぶ
ガソリン価格2円の差を追い求めるよりも、日々の運転方法を見直したり、会員割引を賢く利用したりする方が、結果的に大きな節約につながります。
あなたの貴重な時間とお金は、もっと有意義なことに使いましょう。この記事を参考に、無理なく賢くガソリン代を節約してくださいね。
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