「月々1万円で新車に乗れる!」
ディーラーでよく聞く、この甘いフレーズ。
でも『ちょっと待ってください!!』
それ、残価設定ローン(通称:残クレ)の話です。
一見めちゃくちゃお得に見える残クレですが、実は知らないと痛い目を見る落とし穴がゴロゴロ。
この記事では、残クレの仕組みから注意点までを、わかりやすく解説します。
最後まで読めば「え、危な!契約するとこだった!」とホッとできるはず。
目次
- 残価設定ローン(残クレ)って何?
- メリット|新車に安く乗れる!だけじゃない
- デメリット|落とし穴だらけのカラクリ
- よくある失敗例|「こんなはずじゃ…」の声
- 残クレが向いてる人・向いてない人
- まとめ|残クレは“乗りこなし”がカギ
1. 残価設定ローン(残クレ)って何?
残クレはざっくり言うと「車の未来の価値を先に引いたローン」。
例えば200万円の車を買うとして、3年後の下取り価格が100万円と見込まれるなら…
👉 今借りるのは残りの100万円だけ!
👉 だから月々の支払いが安くなる!
こういう仕組みです。
「家賃感覚で新車に乗れる!」という売り文句はここから来ています。
2. メリット|新車に安く乗れる!だけじゃない
- 月々の支払いが軽い
「とりあえず安く新車に乗りたい」人にはピッタリ。 - 数年ごとに新車に乗り換えやすい
「車は常に最新型!」というライフスタイルが可能。 - メンテや保険込みのプランも多い
全部おまかせで楽ちん。
正直、ここだけ聞くと「めっちゃ良くない?」って思いますよね。
3. デメリット|落とし穴だらけのカラクリ
ここからが本題。残クレの“ワナ”です。
- 走行距離制限あり
年間1万kmまでとか。オーバーすると追加料金。
「実家が遠いから帰省するたびにカウントアップ…」なんて地味に痛い。 - 車の状態チェックが厳しい
傷・ヘコミは“修理してから返してね”。
「子どもが自転車でガリッとやった」だけで数万円飛ぶことも。 - 残価は保証されてないケースも
パンフレットの小さな文字に「相場変動によっては変わる場合があります」。
え、それ最初に言ってよ!ってやつです。 - 結局“借金”は残る
「満期後は3択」→ ①返却、②乗り換え、③残価を払って買い取り。
③を選ぶと「え、こんなに払うの⁉」とびっくりすることも。
4. よくある失敗例|「こんなはずじゃ…」の声
- 「子どもが大きくなって車が手狭に。でも残クレ中だから簡単に乗り換えできなかった」
- 「走行距離オーバーで追加請求。安いはずが逆に高くついた」
- 「残価で買い取ろうとしたら、一括でドンと払う羽目に」
残クレは“柔軟そうに見えて縛りが強い”のが落とし穴です。
5. 残クレが向いてる人・向いてない人
向いてる人
- 「常に新車に乗りたい」派
- 車にあまり乗らない都会暮らし
- 車を“資産”ではなく“消耗品”と割り切れる人
向いてない人
- 「車は長く大事に乗る」派
- 距離をガンガン走る地方暮らし
- 最終的に“自分のもの”にしたい人
6. まとめ|残クレは“乗りこなし”がカギ
残クレは「賢く使えばアリ、何も知らずに使うと地獄」。
月々が安くなる代わりに、距離・状態・残価という3つの縛りがついてきます。
もし残クレを選ぶなら:
- 年間の走行距離をちゃんと把握する
- 傷や使用感を気にする生活を覚悟する
- 満期後の選択肢を“今から”決めておく
これを押さえておけば、残クレも便利な選択肢になります。
でも「なんとなく安いから」で飛びつくのは危険。
最後にもう一度。
残クレは“魔法のローン”じゃありません。
あなたのライフスタイルに合うかどうかを、じっくり考えてから契約しましょう。

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