「もし自分に万が一があったら、家族は生活していけるのかな?」
30代で子育て中の方なら、一度は頭をよぎったことがあるのではないでしょうか。
実は、生命保険の必要額を考える前に確認すべきものがあります。
それが 「年金定期便」と「遺族年金」 です。
この記事では、遺族年金の仕組みをわかりやすく解説しながら、
年金定期便を活用して生命保険の必要額を計算する流れを紹介します。
1. 年金定期便でわかること
- これまでの年金納付記録
- 将来の年金見込み額
- 厚生年金の加入履歴
ここで注目したいのは「万が一のときに支給される遺族年金の基礎データ」です。
特に30代は加入年数が短いため、「自分が亡くなった場合にどれくらいの年金が家族に入るか」をイメージする第一歩になります。
2. 遺族年金の基本
遺族基礎年金
- 子どもが18歳になるまで配偶者に支給
- 年額:約100万円+子の加算(1人あたり22.4万円)
遺族厚生年金
- 亡くなった人の収入や加入年数に応じて決定
- 年収500万円・30代前半の場合、年額80〜100万円程度が目安
👉 合計すると 200万〜240万円/年(子ども2人の場合) が見込めます。
3. シミュレーション:30代夫婦+子ども2人のケース
- 家族構成:夫(会社員・年収500万円)、妻(専業主婦)、子ども2人(3歳・0歳)
- 遺族基礎年金:約145万円
- 遺族厚生年金:約90万円
👉 合計:約235万円(毎月約19万円)
「思ったより多い」と感じるかもしれませんが、実際の生活費を見てみると…
4. 遺族年金だけで暮らせる?
- 食費・生活費:20〜25万円
- 教育費:今後増加(大学進学で年間100万以上)
- 妻の老後資金:別途必要
👉 遺族年金だけでは生活が厳しく、特に教育費と老後資金が不足します。
5. 生命保険の必要額を計算する流れ
- 家族に必要なお金を算出(生活費・教育費・老後費用)
- 遺族年金と貯蓄でカバーできる金額を引く
- 不足分を生命保険で準備する
💡 例えば:
必要額 8,000万円 − 遺族年金(4,000万円相当) − 貯金(500万円)
= 3,500万円が生命保険の必要保障額
まとめ
- 年金定期便は「もしものときの備え」を考える重要な資料
- 遺族年金は月18万〜20万円程度が目安、でも生活費・教育費・老後費には不足
- 生命保険の保障額は「必要なお金 − 遺族年金 − 貯蓄」で計算
👉 年金定期便を見ながら、家族に合った保障額を一度試算してみましょう。
「なんとなく」で保険を選ぶよりも、ずっと安心できるはずです。
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