「最近の環境変化についていけてない気がする」
「営業の数字が伸び悩んでいるけど、何を変えればいいのか分からない」
そんな風に悩むときにおすすめの1冊が、スペンサー・ジョンソン著『チーズはどこに消えた?』です。
金融の世界で働く私自身、この本を読んで「数字の波」にどう向き合うかを考え直すきっかけになりました。
「チーズはどこに消えた?」とは?
- 世界累計2400万部、日本でも400万部突破のベストセラー。
- 迷路に住む 2匹のネズミ(スニッフとスカリー) と 2人の小人(ヘムとホー) が主人公。
- 豊富にあった「チーズ(=成功や安心の象徴)」が突然なくなり、それぞれの対応が描かれます。
👉 ネズミはすぐに動き出し、新しいチーズを探しに行く。
👉 小人は「戻ってくるかも」と過去にすがる。
👉 最終的に「恐怖を乗り越えた者」が、新しいチーズを手に入れる。
つまり、変化を恐れずに次の一歩を踏み出すことの大切さを教えてくれる本です。
金融マンとして読んで感じたこと
金融機関で働いていると、金利や市場の変化、制度改正など、「昨日までの常識」が通用しない場面にたくさん出会います。
営業現場でも同じで、
- 去年まで人気だった金融商品が、急に売れなくなる
- 若い世代のお客様は「店舗よりアプリで完結したい」と考える
- 給与振込や積立のアプローチが以前ほど刺さらない
こうした「チーズが消える瞬間」を、私自身何度も経験してきました。
そのときに思い出すのが、この本のメッセージです。
「チーズがなくなったら、迷わず探しに行け」。
営業にどう活かすか?私の実体験
たとえば、給与振込の営業。
以前は「現金が便利だから」と切り替えてくれる方も多かったですが、最近は キャッシュレス全盛で給与振込の価値を感じにくい人も増えています。
そんなとき、もし昔のやり方に固執していたら数字は伸びません。
そこで私は、
- 「QRコード決済」や「インターネットバンキング」といった若手向けの強みをセットで提案
- 積立だけでなく「家計全体の管理メリット」を見せる
というようにアプローチを変えました。
すると、「あ、そんな使い方できるなら切り替えようかな」と反応が変わったんです。
これはまさに「新しいチーズを探す」実践例だと思っています。
お金の考え方にも応用できる
家庭のお金も同じです。
- 低金利が続いたと思ったら、突然金利上昇局面に入る
- 教育費や老後資金の常識も、時代とともに変わる
「昔はこれで良かった」が必ずしも正解ではなくなっています。
だからこそ、「今の環境でベストなお金の守り方・増やし方」を探し続けることが大事です。
『チーズはどこに消えた?』は、そんな金融リテラシーの基本姿勢にも通じる内容だと感じます。
まとめ:営業もお金も「次のチーズ」を探せ
- 変化は必ず訪れる(金利、制度、顧客ニーズ)
- 古いやり方に固執しても成果は出ない
- 新しい方法を試す人だけが次の成果を手にできる
営業マンとして、そしてお金を扱う一人の人間として、常に「次のチーズ」を探しに行く姿勢を持ちたい。
そんな思いを強くした一冊でした。
👉 営業で伸び悩んでいる方や、将来のお金に不安を感じている方にこそおすすめしたい本です。

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